営業部門差異における数量差異は、予定販売量と実際販売量の差異で分析される。
製造部門差異における数量差異は、標準消費量と実際消費量の差異で分析される。
つまり、製造部門においては、販売量は関係ない。月末に棚卸となった部分にまで差異分析を行うことになるのだが、これでいいのだろうか? 当期の損益計算において、当期に販売されなかった分の損益差異を含むことになる。正しくは、当期販売量における標準消費量と実際消費量の差なのである。こんな2級の範囲かもしれないことに悩んでいる。んで疑問に思ってみたら、これは生産量と販売量の不一致という論点で、テキストで見たことがある。
当期
予定販売量が6000個。
実際販売量が6500個。
標準消費量は、材料は1個あたり5kg。
当期投入量は、7000個。月末仕掛品は500個。
月初仕掛品はなし。
この状況で営業利益の差異分析を行い、材料の価格差異と数量差異を計算するときに、私は標準消費量は5kg×6500個だと思いました。しかし、実際は、5kg×7000個=35000個でした。しかし、この7000個というのは、当期の投入量であって、そのうち500個は月末仕掛品になり、当期の損益計算からは除外されるはずです。ですので、どうして標準消費量が7000個になるのか分かりません。