2008年11月に国税のために2級を受けて合格して、一時は1級受験も考えたけれど、結局は挫折してしまって今に至る。ただ既に2万近くかけて問題集やテキストを買ってしまっていたので機会があれば再開したいと思っていたところ、最近は何もすることがなく、公務員試験も全滅しそうな勢いで何かに逃避したかったので、7月頭から勉強開始して、11月の試験を目標に頑張っている。
最初は商業簿記から始めたが、特殊商品売買だけでなく、合テキの商業簿記・会計学のIは半分以上をスキップしたままIIに至ってしまい、1級はやはり厳しいかなと感じた。ただ、気分転換に工業簿記・原価計算をやろうとして、合テキのIと間違えてIIIの冒頭を齧ってみたが、実はそこに掲載されている直接原価計算のテーマは、ほぼ完全に2級の範囲だった。あまりに忘れていることが多い為、2級のテキスト(TACのスッキリ分かる)を読み直してみて初めて、固定費調整の一括調整法以外は掲載されていることに気づいて吃驚した。当然、自分にはこんなのを勉強した記憶はない。
そういえば、昔どこかで「簿記1級の勉強では、2級の復習をすることになる」と見た記憶があるが、確かにそれっぽい。そもそも勉学において基礎を疎かにして応用に走るべからずというのは鉄則である。俺はそもそも3級までは無理だからと2級単独に絞って勉強し、理解よりも解法を覚える形で進めてきたから、基礎力なんて身についてるわけではない。加えて、直前まで過去問を解いてもほとんど合格点に達してなかったのを、出題テーマを絞りこんで、予想通りに本支店会計や標準原価計算が出て事なきを得た程度の実力なのだ(とはいえ、第二問と第四問は苦手なテーマが出されたわけだけれど)。
というわけで、2級のテキストを読みながら合トレの直接原価計算の問題を解いてみたら、全問正解とはいかなくても、勘定連絡図を書いて、損益計算書を作る位のことはできるようになった。まだ固定費調整に対する理解が若干足りず、間接費の配賦や原価差額などの論点を混ぜられるとやや厳しいが、それでも光明が差してきたという気がする。工業簿記・原価計算に関しては、日商は2級から学習開始するので、自分が疎かにしてきた基礎部分については、相対的に商業簿記よりも少ないのが救いである。というわけで、工業簿記のテキストをメインに進めて行くことにしている。
ただし、商業簿記も真剣にやらないといけない。工業簿記でも労務費のボックス図の書き方を忘れていて間違えてしまうなど基礎的知識の欠落が大きな障害となっているが、商業簿記はとりわけ3級はスルーしてしまっているわけだから、かなり重点的な復習がいると思う。
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